帽子の種類

一般的に帽子の分類は、ハット=ツバの付いた帽子、キャップ=ツバが無いか或いは一部に庇(ひさし)の付いた帽子に分けられます。

皆さんの疑問やお困りごとに応えるべく、知られざる帽子の種類とその詳細を明確にしました!!

ハット 

クラウン(帽子の頭部)と、ブリム(ツバ部分)という二つの部位から構成された帽子の総称

クローシュ(仏語)

釣り鐘のようなカタチであることからこの名前が冠された。頭頂部は頭の形に沿った丸形のものから、フラット型のものも多く存在する。 最近では女性向け小ツバ帽子の総称と成っている。 当社ではほぼほぼ「クッロシェ」と発音しています。あしからずm(_ _)m。

キャプリーヌ(仏語)

ブリムが広く、下がっている婦人帽子の総称で、女優帽、ガーデンハットなどとも呼ばれます。米国ではキャプリンなど色々な呼び方をされますが、当社ではキャペリンとしておりますm(_ _)m 短縮しキャペとする場合も多くあります。 最近では日除けとして日常使いされるケースが多く、夏場の人気型です。 また未着用時に邪魔になるという意見を加味し、最近では小さく丸められる物が多く販売されています。

セーラー

ツバの反り返った帽子。 米海軍の下士官がかぶったのが名前の由来。 昨今ではツバ全体が上方にカールした型の総称として呼ばれる場合が多い。

チューリップ

ツバが波打っている型が、花のチューリップに似ていることから名付けられた帽子。 基本的にクラウンとツバの間に縫い目がない事が特徴。 丸頭が基本だが、フラットなタイプも多い。 比較的安価な物が多い。 NHK『できるかな』で子ども達に愛された「ノッポさん」、横溝正史の推理小説の主人公「金田一耕助」も着用していましたよね。

ブルトン

前ツバが上向きに折り返ったフランス・ブルターニュ地方由来の型。 基本的には前ツバが広め、後ろツバは狭くつくられ、後ろに倒しても被りやすく設計されているため、アッパーで着用しやすく、顔映りが明るく表現できる。 視界を広く確保できつつ、日よけ効果も得られるので、夏場には大きいブリムの物がオススメです。

キャノチエ(仏語)

米国ではボーダーと呼ばれ、ボートを漕ぐ人の意味。雨や風に耐えうるため、糊でカチカチに固め強度を高めた結果、叩くとカンカン♪と音が鳴るほど硬かった事が「カンカン帽」の名前の由来と言われている。(諸説あり)

日本ではこの「カンカン帽」と呼ばれるのが一般的。 夏場に浴衣姿に合わせる方を見かけますが、とても粋で感度の高さを感じずにいられません。

アルペン

クラウンの天井が平らで、ブリムの後ろが上がったタイプの帽子。 主に紳士帽子で中高年の方々が好まれるカタチ。 硬めのシルエット故、スーツなどに合わせる高齢の紳士をよく見かけましたが、最近では減少傾向にある型です。

サファリ

アフリカのSafari狩猟旅行の際にかぶられていた帽子として命名されたようですが、最近ではアウトドアに適した帽子を大きく一括りにしています。(帽子なんだから外に適していますよね~?)  登山やフェス、釣りやキャンプなどのレジャー使いも多く、アドベンチャーハットもこの分類と言えるでしょう。「ノースフェイス」「パタゴニア」など多くのアウトドアブランドの物も市場で多く見ることができます。

ポークパイ

クラウンのカタチが、ポークパイに似ていることからこう呼ばれるようになった帽子。勿論、食べられません! NEW YORK HAT社製の布製のものが一時大変人気でした。 記憶をたどると、オリンピックの係の人や、審判員の方が白い物を被っているイメージ、映画『ロッキー』でエイドリアンの兄を演じた名優バート・ヤングも作品内でちょくちょく着用していましたね。

ボーラー(山高帽)

イギリスの帽子業者ウイリアム・ボーラーにより、1850年代に作られたことに由来。 米国ではダービーと呼ぶ。イギリスで毎年開催される大競馬の発案者ダービー伯爵がこの帽子で競馬場に現れたことからそう呼ばれるようになった。 当初は硬いフェルトで作られるのが通例であったが、昨今では夏の天然素材を用いてつくられるものも多い。 私の記憶で最も印象的にコレを着用していたシーンは、映画時計じかけのオレンジのマルコム・マクダウェルです。

中折れ帽

英語ではソフトハット。柔らかなフェルトで作られた紳士帽子。もともとは紳士帽子。映画『ボルサリーノ』 はあまりにも有名! クラウンの天井中心を前後方向に折り込んだカタチを付けてかぶることから、こう呼ばれるようになった。 近年では、フェルト素材に限らず、夏素材で生産された同型でも、中折れと呼ぶことが通例となっている。 夏素材でではトキヤ草を編んで作られるパナマが有名。基本的に高価な物ですが、その中でも『モンテクリスティ・パナマ』はとても細かな編み目が特徴で、熟練の職人しか編めない超高級品です。20万円未満の物は無いように記憶しています。

チロル

スイスのチロル地方で山岳警備隊がかぶっていた帽子。 ツバは狭く、前が下がり後ろが上がり、クラウンは小さめ。飾り紐や羽毛などが付いているものが一般的。

ウェスタン(テンガロン)ハット

米国西部のカウボーイの帽子。 

テンガロンの由来は、水を10ガロン(37.8541㍑)も汲むことが出来るほど丈夫、と言うことから呼ばれたとも・・・諸説あり。 日本国内で街中で被っている人が居たら、ちょっと引いてしまいますね・・・。(汗) それは映画クロコダイル・ダンディーのイメージとなる。

シルクハット(トップハット)

正装の際にかぶる絹製の帽子。現在ではフェルト製のものが主流。 コナン・ドイルの名作シャーロック・ホームズでもお馴染み。 個人的にはイギリス・グラナダテレビで制作されたシャーロック・ホームズの冒険の主演ジェレミー・ブレット氏が最もその雰囲気を醸し出していると勝手に思っていますm(_ _)m。 あんなに似合う人は他に存在しないと想います。

■ キャップ 

基本的にはツバが無く、クラウンに小さなツバが付いたもの指す

キャップ(野球帽)

11世紀頃から現れたとも言われる、帽子の基本型の一つ。本来ツバの無いものを中心にそう呼ばれるそうですが、近年では野球帽としての在り方が最もメジャー。 米国のMLBで被られるようになったのが始まり。 弊社の新幹線モチーフのキャップもMLBイメージの物があります。→→→ 『バリ鉄CAPーAdvance』

アポロキャップ

ツバとクラウン前面に刺繍の入ったキャップ。アポロ宇宙船基地の作業員たちがぶっていた事に由来。実はこの名前は日本のみの呼称。自衛隊のパイロットの方も被っていたりするのを見かけますね。基本、空のお仕事に纏わる方々日、農家の方々の着用をイメージしてしまいます。(かけ離れすぎ!(笑))

ワークキャップ(ド・ゴール)

キャップの一種で、天頂部がフラットなものを指す。 ワークキャップの由来は、1900年代初頭の米国で、鉄道作業員の帽子が元となったと言われる。故に、レイルロードキャップとも呼ばれる。 また、別称の「ド・ゴール」とは、第二次大戦後のフランス第18代大統領シャルル・アンドレ・ジョセフ・マリー・ド・ゴールが着用していたことから由来。

キャスケット

クラウンはゆったりと大きく、前部にツバが付いたキャップの一種。 男女ともに好まれ、近年人気の型。古い記憶では『あしたのジョー』の矢吹丈水森亜土さんのイメージが最も強いです。(・・・古いっ!)

ジョッキー

前ツバを広く取った、競馬の騎手(ジョッキー)の着用するヘルメットを模して作られた、女性向けのキャップ。 カジュアルでスポーティなシルエットから、ガーデニングやウォーキングなど、体を動かす場面で女性の方々からの支持が高い。 ゴルフ場のキャディさんもこのタイプを着用されていますね。(キャディさんの場合、安全の為ヘルメット内蔵の物や、そのままヘルメットの物もあります)

バイザー(サンバイザー)

太陽光や紫外線を遮るためのかぶられる帽子の一種で、テニスやゴルフなどのスポーツシーンで使用されるケースが多い。 近年では、天然素材を使用したものなども増え、夏場の日常使いでも大活躍する人気型。髪型が崩れにくいというメリットがある反面、天頂部は熱いのが難点ですね。

ハンチング(鳥打ち帽)

19世紀半ばから英国で用いられるようになった狩猟用の帽子。 主にメンズ用とされてきたが、近年では女性がかぶるケースも増えている。 とんねるずの木梨憲武氏がKANGOLのソレを前後反対に着用していたイメージが強いですね。

ベレー帽

近年、定番的な人気を誇る帽子のひとつ。勿論ツバは無く、メンズもレディスもともに好まれる。 バスクニットを使用したものから、布製まで多種多様なものが存在する。 購入の際は直径のサイズや、深さにも気を配って選んでみると、きっとご自身にあったベレー帽と出会えるはず。自分も被りたい型のひとつですが、どうも苦手意識があります。近い内に克服してみせます(” `д ´ ) ゞ

■ ニット帽  

綿、羊毛、アクリルなど様々な毛糸で編んだ、伸縮性の高いサイズフリーの帽子

ワッチ

折り返し部分のあるニット帽子。ウォッチの和製英語が定着した模様。 個人的には折り返しのないビーニータイプより、こちらのワッチタイプの方が日本人には向いていると思いますが如何でしょう? そこんところはお好みでお選びくださいm(_ _)m。

ビーニー

最近では境界線が曖昧に成ってきていますが、本来は折り返しがあるタイプをワッチ、無いものをビーニーと称していた。 故にコチラの画像はビーニーとなります。 

ポンポン付きワッチ(正ちゃん帽)

要するにポンポンが付いたワッチ。通常のワッチよりも女性や子供に向く。 正ちゃん帽の由来は、大正12年「アサヒグラフ」で連載が始まった『正ちゃんの冒険』という漫画の主人公「正ちゃん」がかぶっていた帽子がこのタイプであったため。 因みに「正ちゃん」=「マサチャン」ではなく、「ショウチャン」ですから~!

ウィンター

上記のどれでもない、耳付きのニット帽子。 南米アンデス地方チュユが由来。 あやふやな記憶で語ると、デビュー当時の篠原ともえさんがよく着用していたような印象が・・・。