キッズ靴下 素材/材質の選び方 ポリエステル、綿素材等その特徴

素材表記の見方

子供用の靴下って、とかく綿素材がイイよね!となりがちです。

それは確かにそうなんです。

しかし、子どもたちが喜んで着用してくれるデザイン物は、そういうわけにも行きません。

何故なのか・・・?

デザイン物の場合・・・その材質(使用糸)

デザイン物の靴下は、部位によって使用する糸を変える必要があります。

一般的に柄の部分にはデザイン表現のため細目の糸、ベースの部分には太めの糸、靴下の伸び縮みを出すための下糸には、細いゴム糸(=ポリウレタン)が使われます。

部位ごと 主な材質例

  • 口ゴム :ポリウレタン
  • 下 糸 :ポリウレタン
  • 本 体 :コットン(綿)
  • リ ブ :コットン(綿)
  • かかと :コットン(綿)
  • つま先 :コットン(綿)
  • デザイン:ナイロン

デザイン物 売り場でよく見かける材質やパターン別特徴

キャラクターなど柄が入った靴下の材質表示のパターンの紹介。

ポリエステル/ポリウレタン

100円、280円など低価格ラインによく見られる材質パターン。ベース部分に太いポリエステル糸、柄部分には細いポリエステル糸、下糸と口ゴムにポリウレタンを使用しています。

一般的にキャラクター靴下に使われる糸は、ポリエステルが最も安価です。

化学繊維のポリエステルは、強度があり速乾性に優れている反面、水分を吸いにくく、吸湿性に乏しく夏の高湿期は蒸れやすくなるので注意が必要です。

アクリル/ナイロン/その他

ベース部分に太いアクリル糸、柄部分には細いナイロン糸、下糸と口ゴムにポリウレタンを使用。

アクリル繊維は、保温性が高いので、セーターなど冬物によく使われます。冬物靴下に使われるケースが多い。 ポリエステルと同様水分を吸いにくいので、蒸れやすくなる特徴があります。

キャラクター物のソックスを製作する際、アクリルはコットン(綿)より安価ですので、安価な製品にはアクリルがよく使用されます。

品質表示法上は、使用される混率が多い順から表記し、成分が3つ以上になる場合は、3つ目から「その他」で省略できることになっています。

綿/ポリエステル/その他

本体ベース部分にコットン(綿)、柄部分に細いポリエステル、下糸と口ゴムにポリウレタンを使っているパターン。

本体にコットンとポリエステルの合成繊維、柄部分には細いポリエステル糸が使われているパターン。

上記両方の可能性が考えられます。

「ポリエステル」「コットン」「その他」など、ポリエステルが先に来る表示の場合は、

ポリエステルの混率が高い、ポリエステルとコットンの合成繊維が使われていることになります。

一般的にポリエステルが多く含まれているほど価格が安くなります。その分吸湿性は乏しくなるため、蒸れやすく成ります。

綿/ナイロン/その他

最も多くコットン(綿)が含まれているパターンです。

コットンは、汗などの水分をしっかり吸収してくれるので、肌着・下着といったインナーなどに最適です。 コットンのグレードによって肌ざわりが異なります。

グレードが高いコットンを使うと、ザラザラ・チクチクといった不快感が少なくなります。お子さん方はよく汗をかくため、この混紡率が好ましいと考えます。

弊社製品はすべてこの素材構成で生産しております・・・・トレインソックス

まとめ

ここまで「キッズ靴下の素材の選び方と抑えておきたいポイント」を紹介してまいりましたが、参考になりましたでしょうか。

「靴下を履く」という機能性だけを重視するのであれば、コットンの無地靴下を選ばれるのがベストですが、やはり着用トレーニングなど知育を兼ね、楽しく慣れていく為にはデザインが欠かせません。しかしプライスの安さで判断すると、蒸れにより履き心地が大きく悪化しますので注意が必要です。

であれば、「コットン」「ナイロン」「その他」という表記がベターと言えるでしょう。

親子で「楽しく」、「笑顔」で「自主・自立」のお手伝いになればと日々考え、製品企画を行なっております。 

その先に身に付く習慣化のため、共に知恵と情報を共有しつつ、子供達の未来創造をして参りましょう!